日歯メールマガジン-[No.078 08/11/03]
日歯メールマガジン-[No.078 08/11/03]
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1》コラム<テイク・オフ>
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■公益社団と一般社団との選択
日本歯科医師会専務理事 村上 恵一
日歯は現在、公益社団法人の取得に向けて鋭意努力している。しかし、都道
府県歯・郡市区歯の中には、公益社団法人と一般社団法人のどちらに移行すべきか思案しているところもあろうかと思う。
では、事業を行う上での公益社団法人と一般社団法人との明確な違いは何で
あろうか。
「現時点では、違いは明確にはない」。これが、正直な感想である。
例えば、税制がそうである。とりわけ法人税の課税を比較すると、一言で言
えば、歯科医師会は「非営利性が徹底された法人」に該当するので、公益社団法人だけでなく、一般社団法人にあっても優遇措置が適用され、収益事業にのみ課税される。
日歯としては、各歯科医師会が公益社団法人・一般社団法人のいずれを選択
するにしても、円滑に移行できるよう、定款案の作成等の準備を進めているところである。
各歯科医師会にあっては、5年間の移行期間を最大限に活用し、他団体の動向等を見据えながら、焦ることなく、選択・移行手続きをとることも一つの手段だと考える。
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2》JDAウィークリー
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■日歯レセコン“開発着手”を決定 委託事業者はNTTデータに
第8回理事会
第8回理事会が10月23日、歯科医師会館で開催され、平成23年度からのレセプトオンライン請求義務化に対応すべく、日歯レセコンの開発に着手することと、開発委託事業者をNTTデータにすることを決定した。
日歯レセコンは基本的にはレセコン未導入会員を対象に開発する。高いセキュリティの担保の他、機能も初心者が対応できるような必要最低限のものにする予定。
委託事業者であるNTTデータは、医科や病院等でのレセプトオンライン請求システム構築等の実績がある。
日歯はレセプトオンライン請求義務化に対し、対応できない歯科医師が保険
診療の場からの撤退を余儀なくされることによる地域医療の崩壊や、歯科医師の裁量権が奪われかねないことなどを懸念し、当初より反対の意向を表明。同時に、「手挙げ方式」を主張してきており、この姿勢は今後も継続していくことを確認している。